どうも、こんばんは。
セミの寿命が尽きる日のことを「セミファイナル」だと思っていた緒方です。
ご機嫌いかがでしょうか。
〜前回のあらすじ〜
ガトリングガンのような棚を作っていたら、棒が燃えた上にアイスが18種類あった
ホームセンターをウロウロしていたら、都合よく穴の空いた丸棒が売っていました。
200mmで一本250円。高い。しかも売り場には4本しか売っていない。
とりあえずあるだけ買って、足りない分は追加で発注することにしました。
待っている時間がもったいないので、先に棚の土台の方を作成しましょう。
平板を正八角系に切って、側板を取り付けます。
半数は加工や微調整の手間も考えて、直角のままです。4枚は直角、もう4枚は135度でトリミングします。
「トリマー」なんて都合の良い工具はないので、気合を入れてサンダーで斜めにカットします。
角は触っても危なくないようにR仕上げ。
前3つの側面板に蝶番を取り付けて、開閉式の扉にします。
取っ手用の穴を開けてオービタルサンダーで磨き、ニスを重ね塗りして光沢を出します。
扉を開くとこんな感じです。斜めに蝶番を取り付けるのが難しかったので、側板の外側にすればよかったなぁ…。
下には6ヶ所キャスターがついているので、安定して自由に移動できます。
天板に丸穴を開け、
先日ノギスさんに切ってもらったステンレスのワッシャーと、ヤフオクで買ったパチンコ玉(本体100円 送料がなぜか1500円)を組み合わせて、ボールベアリング代わりにします。
パチンコ玉が少し浮くように板厚を調整して設計しました。
サイズもちょうど良いのですが、パチンコ玉が安物だったので少し滑りが悪いかな…?
これに丸板を乗せて中に軸を通せば、ターンテーブルのようになります。
くりぬいた端材がもったいないので、せっかくだからモーター用のプーリーも一緒に作っておきました。
さて、後は材料待ちだな。
〜一週間後〜
再入荷。
これを希望通りの寸法にカットしたいのですが、卓上丸ノコでは材料が跳ねてしまいます。
ホームセンター内に材料カット部門があるので、希望の長さに切ってもらうことにしました。
お店の取り組みとして、カット部門は「シルバー人材センター」から派遣される方々の担当となっているようで、シニアの方を積極的に採用しているようです。
緒方「すいません、この材料のカットを、こういう寸法でお願いします」
店員「あーはーい。そこ置いといてね」
そして、
失敗された
店員「あー、これ無理ですね。残念」
緒方「あはは。ちょっと材料の形が難しいですよね!
もうちょっと刃の速度を落として、クランプでしっかり噛むと材料ズレにくいですよ。」
店員「このままもう一回やってみまーす」
緒方「ちょ、ちょっと待って。今の感じでもう一回やっても失敗しちゃうんで、一本一本お願いします」
まいったなぁ…。
発注した材料だから、また来るのに一週間かかるんだよな。
残った部分をなんとか綺麗にカットしてもらって、つなぎ合わせるしかないか。再計算中…。
緒方「えぇと、じゃあこっちの無事な方をxx寸法で切ってもらって、残りをxx寸法でお願いします」
店員「はーい、わかりました」 緒方「…(なんでそんなに冷静なんだ笑)」
ちょっとつぎはぎになってしまうけど、これはこれで使うしかないか。
どちらにしても材料が足らなくなってしまったから、材料の発注かけてまた来週やろう。(他の材料は別の方に綺麗に切ってもらいました笑)
店員「あー、カット代はいらないんで大丈夫です」
緒方「は、はい。どうもありがとうございます…」
なんとなく腑に落ちないけど、まぁしょうがない。こういう時もあるね。
シニアの方も一生懸命頑張ってるし。
〜更に一週間後の土曜日〜
さて、予約していた材料が届いた。
今日は大丈夫かな?
あー…前回の方がいらっしゃるなぁ…。嫌な予感しかしないけど、もうしょうがない。
緒方「すいません、この200mmの丸棒を15mmずつ4つに切ってもらいたいんですが…」
店員「あーこの前のやつね。はいはい」
とても不安だけど、200mmから15mmを4つ切ればいいだけだから、最悪失敗しても何度かやり直しがきく。
あとは賭けるしかない…!
そして、
三つしか成功しなかった
緒方「…うーん…。これはちょっとまずいな…」
すると、店員さんは驚くことを言い出した。
店員「うちだって、こんな難しいのをしょうがなくやってるんで。これカット無理ですよ!
お客さんの要望を無理やり聞いてるんです」
それは、違うな…
緒方「なるほど。ということは、善意でカットしてくれてたというわけですね」
店員「はい!あー3つ分のカット代はかかっちゃいますね」
緒方「カットを失敗したことについては、特に何も?」
店員「お客さんが謝って欲しいならこっちだって謝りますよ!」
なんというオフェンスに長けた謝罪
すると、離れた場所から別の店員さん(派遣のシニア)が。
別の店員「あー、これカット難しそうだね。これはちょっと無理かな」
店員「じゃあもうカット代もいらないんで!もういいですよ」
そう言うと、カット用に私が描いた図面を店員さんが捨ててしまった。
いや、カット代とかの前に材料代もかかってるんだけどなぁ。
なんとなく店員さん側は、難しい材料を持ってきた私が悪いから、失敗しても目を瞑れというニュアンス。
30歳以上も年下相手に謝ると言うのは、きっとシニアのプライドが許さないんだろうか。
こういう場合、私が何を言っても聞く耳は持たないだろうから、ホームセンターの社員さんに相談することにした。
緒方「すいません、こちらのお店で扱ってるこの材料、先週予約して今日カットしてもらったんですが失敗されちゃって。先々週もカット失敗されちゃったからお金と時間ばかりかかってしまうんですが、この材料のカットはやはり難しいですかね?」
社員「!?誠に申し訳ごさいません!ちなみに、誰が切ったかわかりますか?」
緒方「◯◯さんだったような…」
そう言うと、社員さんは大きくため息をついた。
社員「…かしこまりました。ちょっと一緒についてきてもらえますか?申し訳ございません」
社員「これのカットしたのは◯◯さんですか?」
店員「はい。あ、でも三つ成功しました」
社員「何言ってるんですか?お客様がご購入いただいたものを失敗してるのに、謝罪もないんですか?」
店員「あー、じゃあすいません」
社員「謝り方知らないですよね。まず、カットする前に失敗する可能性があることを説明しました?」
店員「あー前回成功したんで今回も大丈夫かなと」
社員「じゃあできないわけではないですよね。むしろ何が悪いか、なぜ注意されてるか、全く理解してませんね。全く悪びれるそぶりもないですし、反省も見えません」
こういう機会だから、クレーム対処について学んでおこう。(クレームを入れた側になってしまったが)
私が言いたいことは、きっと後で社員さんが言ってくれるだろう。
〜数分後〜
社員「お客様、大変申し訳ございませんでした。こちらは責任を持ってカットさせていただきます。」
緒方「ありがとうございます。でも材料は予約したので、店頭に在庫があればいいんですが…」
幸いなことに、同じ材料が入荷していました。
社員「…お待たせしました。別の従業員にカットを任せました。こちらの寸法でよろしいでしょうか?」
緒方「はい、どうもありがとうございました。お騒がせしてすいません。…ところで、シルバー人材センターってなんですか?」
社員「シルバー人材センターは、人材派遣会社から来るシニアの育成組織なんです。当店の従業員ではないので、誰が派遣されるかは会社によるんですが…○○は前にも何度かお客様とトラブルになっていまして…」
お店側も色々と大変だそうです。
ちなみに、カットを失敗した店員さんはどうなったかなぁと少し気になっていましたが、
店員「わっはっは!」別の店員「それでなぁ…」
…遠くの方から大きな笑い声が聞こえてきたので、メンタルの強さだけは学んでおこうと思いました。