どうも、こんばんは。
タクシーを止めるために手を挙げると、落雷する緒方です。
ご機嫌いかがでしょうか。
「そう。昔、ドナドナを聴いていて泣いていたの。
悲しくて?いいえ、悔しくてね。
牛はいいわね。羨ましいわ」
とあるお店で休憩中、
私はたしかに、鳥達の声を聞いた。
さえずりではなく、彼らは美学を語っていたのだ。
別の鳥は聞く。
「…ササ美さん。あなたにだって、待っている家族がいるはずだ。」
ササ美「トリ男くん。私たち雌鶏はね、食べられてナンボなの。
『肉を切らせて家が建つ』のよ。」
トリ男「あなたにはまだ!…卵を産むという大事な役目があったじゃないか…!
ダメだ、俺が先に行く。
あなたは、時代を伝えなければならない。」
ササ美「…もう、引退したのよ。
産めない鳥はただの餌、よ。
私も一度は『鳥貴族』だなんて呼ばれてみたかったものだわ。
さて、そろそろお別れのようね。」
トリ男「ササ美さん!行っちゃダメだ!」
ササ美「世界中の鳥達に幸あれ…」
トリ男「ササ美さん…。俺、1円でも高く買ってもらえるように、もっと美味しくなるよ…。」
「お待たせ致しました。クリスピーチキンです。」
緒方「あ、クーポンで。」