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【ブログ】第35回 窓の外は雨。

どうも、こんばんは。

「キミだけのやる気スイッチ」を見つけたものの、手の届かないところにあって押せない緒方です。

ご機嫌いかがでしょうか。

 

−AM10:00−

 

 

緒方は、ハザードを付けマンションの前に車を停めた。

そう、シャワーを浴びるために一時的に駐車したかったのだ。

 

窓の外は雨。

辛いことも、悲しいことも、一筋の雨のようにシャワーが洗い流すだろう。

 

 

さて、仕事に戻ろう。

緒方は車に乗り込んだ。

 

キュルルルル…

 

 

バッテリー上がった。

 

 

窓の外は雨。

悲しいことが増えた。

 

え!ハザードでバッテリー上がるの!?

新車なのに。

 

幸いにもここは、マンションの前。

そして何より、ガソリンスタンドが近くにある。

 

 

上がるバッテリーに下がるテンション。

立ち上がる緒方を嘲笑うa girl。

 

 

さぁ、韻を踏んでいても始まらない。

 

 

緒方は走る。

車のバッテリーを求めて、エネオスまで駆け出す。

ずぶ濡れになりながら。まるで、鯉のように駆け巡る。

 

 

「すみません。バッテリーをお貸しいただけませんでしょうか?」

 

 

二つ返事のエネオスの方、親切にどうもありがとうございました。

 

 

台車と共に走り出す緒方。

そこに待ち受けるは、民間の放置車両点検の方。

 

そう。私のマンションの二階には、放置車両を取り締まる会社が入っているのです。

 

「ちょ、ちょっと待って下さい!!」

 

 

緑色の衣装を着こなすのは、果たして天使か、それとも…

 

 

「車、動かしたくても動かせないんです!見て下さい!これ、バッテリー借りて来ました!」

 

 

バッテリーは雨に打たれ、汗をかいていた。

 

 

「そうでしたか。故障、大変ですね…」

 

 

天使とは、緑色のおじさんだったのだ。

 

 

無事に修理し、車に乗り込む。

借りていたバッテリーを返却しに行くと、

 

「はぁはぁ。故障、大丈夫でしたか!?お兄さんを探して、そこらへんを走っちゃったよー!」

 

 

天使は羽根なんて生えていない。

天使とは、エネオスのユニフォームを着たおじいさんだったのだ。

 

 

なんと親切な方なのでしょう。私のバッテリー上がりを心配して、探してくれていたようでした。

本当にご迷惑をおかけ致しました。

今度から、ガソリン入れさせていただきます。

 

 

車は動き出す。

 

しかし、なぜ急にバッテリーが上がったんだろうか。

ハザードはそんなにバッテリーを使うとは思えない…

 

おや、ナビがなんだか暗いな。

なんでだろう。夜じゃないのに。

 

 

小ライト着けっぱなしだった

 

 

窓の外は雨。

さて、またシャワーを浴びようか。