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【ブログ】第96回 誰が為に鐘はなる

どうも、こんばんは。

鎖骨にBB弾を貯めて少しずつこぼしていき、うまくヘソにはまったらフィーバーというパチンコをハンドメイドした緒方です。

ご機嫌いかがでしょうか?

 

 

-2/18- 電車で帰宅中

 

女性「ちょっといい加減にしてください!」

男「…」

 

お、なんだ?せっかく寝てたのに。

 

緒方「なにかありました?」

女性「大きな声を出してごめんなさい。実はさっきの人、池袋からずっとついてきてて…」

 

さっきの人?

あぁ、今すれ違って別の車両に移った人か。

 

緒方「知り合いですか?」

女性「全然知らない人です…。池袋で声をかけられて無視してたんですけど…。今も〇〇駅で車両変えたんですがずっとついてきて怖いです…」

緒方「なるほど。警察呼びましょうか?」

女性「どうしましょう…。警察呼ぶ程のことなんですかね…??」

 

ストーカー的な感じかな?

最近電車で物騒な事件多いからなぁ…。

ナンパして断られたのについてくる鋼のメンタルだし、女性一人だとさすがに心細いだろうな。

 

緒方「降りる駅どこですか?」

女性「□□駅です」

 

となると、次の次か。

 

緒方「いいですよ。一緒に降りましょうか。」

女性「え、いいんですか?ありがとうございます…」

 

車内アナウンス「次はー、△△。お出口は…」

 

緒方「とりあえず、今のうちに最後部の車両に移動しましょう」

女性「なんでですか?」

緒方「一方向見るだけで降りる人全員の動きを確認できるからです。それに□□駅で降りるとき、発車した後に相手が電車からホームを確認できないし、万が一の時は車掌にすぐ頼ることができます」

女性「あ、たしかに…」

 

車内アナウンス「次はー、□□。お出口は…」

 

緒方「その人ってどんな人でしたっけ?」

女性「180ぐらいの茶髪の人です」

 

プシューッ

 

緒方「了解です。あ、まだ降りないで、発車ギリギリまで様子見ましょう。いますか?」

女性「んー…見た感じいなさそうですね」

 

車内アナウンス「扉が閉まります。ご注意下さい」

 

 

緒方「よし、降りましょう。ホームから一旦人が捌けるまで待ちましょうか。万が一見逃してて、向こうが待ち伏せしてたら、その時はまぁ…なんとかします」

女性「どうもありがとうございます…」

 

 

緒方「お家の人とかで迎えに来られそうな人いますか?友達とか彼氏でも良いと思います」

女性「家には車出せそうな人いなくて…。彼氏も遠くて来れないんです」

緒方「了解です。とりあえずタクシー呼ぶんで、ロータリーまで行きましょう」

 

-ロータリー-

 

緒方「いなさそうかな?」

女性「よかった…。怖くて、さっきからずっと彼氏と電話繋げてます」

緒方「怖いですもんね」

 

彼氏「もしもし。今どうなってる?」

女性「今は、声をかけてくれた男の人といる

彼氏「え?え?どういうこと!?」

 

その言い方だと俺がナンパした人なんだけど!

 

緒方「(俺じゃねえよ!)もしもーし!!タクシーですかー!?□□駅へタクシー1台お願いします!!」

彼氏「え、隣で大声で電話してる男誰なの!?」

女性「さっき助けてくれた人。タクシー呼んでもらってる」

彼氏「いや、なんで呼んでもらってるの?自分で呼べばいいじゃん。その男の方が危なくない!?

 

なんでやねん!

 

緒方「…あ、タクシー5分後に着くみたいです。コンビニの中で待っててくださいね」

女性「本当にありがとうございました。あの、電車賃払います…」

緒方「定期券内なんで大丈夫ですよ。それじゃ気をつけて帰ってください」

女性「本当にありがとうございました!」

 

 

き、決まったぜ…!!

 

軽く会釈して立ち去る振る舞い!

名乗らずにさりげなく手を振り背中を見せる仕草!

俺が理想とする【日本男児】の姿…フフフ、やったぜ!

絶対ブログにカッコ良く書いちゃうもんね♪

 

さて、帰ろう。

 

…。

 

あ、今の電車って終電じゃん

 

女性「あれ?さっきの人…」

緒方「あ、いや…。終電が行っちゃったみたいで、僕もタクシーで帰ろうかと…」

 

かっこ悪すぎた