どうも、こんばんは。
鎖骨にBB弾を貯めて少しずつこぼしていき、うまくヘソにはまったらフィーバーというパチンコをハンドメイドした緒方です。
ご機嫌いかがでしょうか?
-2/18- 電車で帰宅中
女性「ちょっといい加減にしてください!」
男「…」
お、なんだ?せっかく寝てたのに。
緒方「なにかありました?」
女性「大きな声を出してごめんなさい。実はさっきの人、池袋からずっとついてきてて…」
さっきの人?
あぁ、今すれ違って別の車両に移った人か。
緒方「知り合いですか?」
女性「全然知らない人です…。池袋で声をかけられて無視してたんですけど…。今も〇〇駅で車両変えたんですがずっとついてきて怖いです…」
緒方「なるほど。警察呼びましょうか?」
女性「どうしましょう…。警察呼ぶ程のことなんですかね…??」
ストーカー的な感じかな?
最近電車で物騒な事件多いからなぁ…。
ナンパして断られたのについてくる鋼のメンタルだし、女性一人だとさすがに心細いだろうな。
緒方「降りる駅どこですか?」
女性「□□駅です」
となると、次の次か。
緒方「いいですよ。一緒に降りましょうか。」
女性「え、いいんですか?ありがとうございます…」
車内アナウンス「次はー、△△。お出口は…」
緒方「とりあえず、今のうちに最後部の車両に移動しましょう」
女性「なんでですか?」
緒方「一方向見るだけで降りる人全員の動きを確認できるからです。それに□□駅で降りるとき、発車した後に相手が電車からホームを確認できないし、万が一の時は車掌にすぐ頼ることができます」
女性「あ、たしかに…」
車内アナウンス「次はー、□□。お出口は…」
緒方「その人ってどんな人でしたっけ?」
女性「180ぐらいの茶髪の人です」
プシューッ
緒方「了解です。あ、まだ降りないで、発車ギリギリまで様子見ましょう。いますか?」
女性「んー…見た感じいなさそうですね」
車内アナウンス「扉が閉まります。ご注意下さい」
緒方「よし、降りましょう。ホームから一旦人が捌けるまで待ちましょうか。万が一見逃してて、向こうが待ち伏せしてたら、その時はまぁ…なんとかします」
女性「どうもありがとうございます…」
緒方「お家の人とかで迎えに来られそうな人いますか?友達とか彼氏でも良いと思います」
女性「家には車出せそうな人いなくて…。彼氏も遠くて来れないんです」
緒方「了解です。とりあえずタクシー呼ぶんで、ロータリーまで行きましょう」
-ロータリー-
緒方「いなさそうかな?」
女性「よかった…。怖くて、さっきからずっと彼氏と電話繋げてます」
緒方「怖いですもんね」
彼氏「もしもし。今どうなってる?」
女性「今は、声をかけてくれた男の人といる」
彼氏「え?え?どういうこと!?」
その言い方だと俺がナンパした人なんだけど!
緒方「(俺じゃねえよ!)もしもーし!!タクシーですかー!?□□駅へタクシー1台お願いします!!」
彼氏「え、隣で大声で電話してる男誰なの!?」
女性「さっき助けてくれた人。タクシー呼んでもらってる」
彼氏「いや、なんで呼んでもらってるの?自分で呼べばいいじゃん。その男の方が危なくない!?」
なんでやねん!
緒方「…あ、タクシー5分後に着くみたいです。コンビニの中で待っててくださいね」
女性「本当にありがとうございました。あの、電車賃払います…」
緒方「定期券内なんで大丈夫ですよ。それじゃ気をつけて帰ってください」
女性「本当にありがとうございました!」
…
き、決まったぜ…!!
軽く会釈して立ち去る振る舞い!
名乗らずにさりげなく手を振り背中を見せる仕草!
俺が理想とする【日本男児】の姿…フフフ、やったぜ!
絶対ブログにカッコ良く書いちゃうもんね♪
さて、帰ろう。
…。
あ、今の電車って終電じゃん
女性「あれ?さっきの人…」
緒方「あ、いや…。終電が行っちゃったみたいで、僕もタクシーで帰ろうかと…」
かっこ悪すぎた