スポンサーリンク

【ブログ】第63回 屍を越えてゆけ

どうも、こんばんは。

「コンソメパンチ」があるのなら、「ブイヤベースビンタ」もあると信じている緒方です。

ご機嫌いかがでしょうか。

先週からどうも、お腹の調子がおかしい。

普段から健康体の緒方は、自身の体調不良に敏感のため、土曜日に病院へ行ってきた。

 

〜病院〜

 

緒方「すいません、先週ぐらいからどうもお腹が痛くて…」

医者「へぇー、そうなんだ。じゃあとりあえず、採血とレントゲン撮るね」

緒方「実は以前もこんなような痛みがあって。その時に処方された薬が…」

医者「…」

え、無視?

こう…なんというか、問診的なもの無いのかな…。

とりあえずCTと血液検査を受けることに。

 

医者「あーこれは腸炎だね。お薬出しとくね」

なんだかすごくあっさりと終わった気がするけど、まぁこの薬で治るなら有難い。

さっさと飲んで仕事しよう。

今週は納品が多いから特に頑張らないといけない。

月曜日までには体調を万全にしないとね。

 

しかし、痛すぎて断念

 

まぁ、1日で治るわけないか…。

薬飲んで早く寝よう。明日には治ってればいいなぁ…

 

〜翌日〜

 

悪化した。

体がしびれて動かない…!!

どうなってんだこれ!

 

キアリク!キアリク!!

…くっ、MPが足りない!そもそも僧侶じゃなかった!

 

昨日より更に痛くなった。

一週間前は重い感じの痛みだったけど、今は

 

暇な悪人が私の横腹を針で刺し、毎秒ボディーブローしてくるような痛み

 

24時間休みなく痛くする悪人がここに!

 

動けない…。でも仕事しないと…。こんなところでやられてたまるか悪人め。

 

そこで私はふと、ハンムラビ法典を思い出した。

 

そ、そうだ。

「目には目を。歯には歯を」。

つまり「痛みには痛みを」だ。

毎秒、誰かが私にボディーブローしてくるぐらいなら!

自分で自分をボディーブローしてやる!うおおお!!!

 

ドゴォ!!

 

ただ悪化した。

更に緒方の腹は痛みを貫通し、背骨を痛めた。

 

誰かの代わりに、自分で自分を痛めつけたのに。

これじゃあんまりじゃないか…。

 

今度は背中が痛い…!

 

まてよ!?

背中が痛い時は『お腹の痛みを忘れてる!!』

これは大発見だ!

 

どちらにせよ一睡もできず本日(月曜日)へ。

 

〜月曜日〜

 

どう考えても薬が効いてない。

昨日食べた激辛麻婆豆腐も、ハンムラビ法典の教えを守ってくれない。

それどころか悪くなる一方だ。私は悪くないのに。

 

仕事を休むわけにはいかないから、9時オープンの浅草橋にある診療所に行くしかないな。

パチンコ屋さんみたいに並べば、店員さん、もとい、看護師さんも私を優先してくれるだろう。

 

〜山手線〜

やっぱりこの時間は混んでるか。

秋葉原まで我慢して立ってないと。

 

愉快なおじさん「ぱーらい!ぱーらい!ぱーらい!」

 

なんで、こんな時に限って愉快なおじさんが…!

 

まずい。

今私が笑ったら、大腸の致命傷になりうる。

こういう意味わからないの大好物なのに、なんでこんな時に…!

 

愉快なおじさん「行ってみたいなー夢工場♪」

 

ダメだ、つっこむな緒方…。

何も考えるな。

そう、「無」だ。心を無にして、時の流れに身を任せるのだ。

 

爆笑、すなわち死を意味する。

しかも、あのタイプは笑うと余計につけこんでくるタイプだ。

 

愉快なおじさん「二の腕おじさん♪三文芝居♪」

 

そうか。私はここで死ぬんだ…。

笑顔で死ぬのも、いいかもしれないな。

大腸がよじ切れるほど笑って死ぬのも、一つの幸せの形であろう。

例えネットニュースで「山手線内、大量失血不審死」という見出しになろうとも。

私の屍を越えてゆけ、若者たちよ…

 

諦めかけたその時、おじさんは鶯谷で降りて行ったので、緒方は命拾いした。

私はフラフラになりながらも気力を振り絞り、ようやく浅草橋の診療所にたどり着いた。

 

医師「盲腸の可能性がややありますので、CTをお勧めします。紹介状を書いておきますね」

 

もういいよ