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【ブログ】第36回 美しき生命

どうも、こんばんは。

タクシーを止めるために手を挙げると、落雷する緒方です。

ご機嫌いかがでしょうか。

 

 

「そう。昔、ドナドナを聴いていて泣いていたの。

悲しくて?いいえ、悔しくてね。

牛はいいわね。羨ましいわ」

 

 

とあるお店で休憩中、

私はたしかに、鳥達の声を聞いた。

さえずりではなく、彼らは美学を語っていたのだ。

 

別の鳥は聞く。

 

「…ササ美さん。あなたにだって、待っている家族がいるはずだ。」

 

ササ美「トリ男くん。私たち雌鶏はね、食べられてナンボなの。

『肉を切らせて家が建つ』のよ。」

 

トリ男「あなたにはまだ!…卵を産むという大事な役目があったじゃないか…!

ダメだ、俺が先に行く。

あなたは、時代を伝えなければならない。」

 

ササ美「…もう、引退したのよ。

産めない鳥はただの餌、よ。

私も一度は『鳥貴族』だなんて呼ばれてみたかったものだわ。

さて、そろそろお別れのようね。」

 

トリ男「ササ美さん!行っちゃダメだ!」

 

ササ美「世界中の鳥達に幸あれ…」

 

トリ男「ササ美さん…。俺、1円でも高く買ってもらえるように、もっと美味しくなるよ…。」

 


 

 

「お待たせ致しました。クリスピーチキンです。」

緒方「あ、クーポンで。」